日本では、1つの会社でずっと勤めていくことが美徳だと考えられていました。しかし、現代は1つの会社しか知らずに生きていくということはかなり高いリスクだと言われています。
これまでは転職をすることにネガティブなイメージを持っている方も多かったと思いますが、今では1つの選択肢として認知されていますし、ステップアップとして活用する方もたくさんいます。
そこで今回は、1つの会社しか知らないことのデメリットとこれからの転職についての考え方についてご紹介していきます。
1つの会社しか知らないことにリスクを感じた時に、利用すべき転職サービスも紹介しているので、ぜひ、最後までチェックしてみてください!
- まだ1つの会社にしか勤めたことがない方
- 1つの会社にずっと勤めることに対して不安に感じている方
- 転職をしたいと思っているけれども迷っている方
目次
1つの会社しか知らないことは大きなリスク
これまでは1つの会社でずっと働き続けることが美徳だとされていたのにも関わらず、近年リスクだと考えられている理由の1つに、「終身雇用制度の崩壊」が始まったことが挙げられます。
元々日本では、年功序列で上がっていく給料や退職時に大きな額がもらえる退職金などのおかげで、1つの会社に長く勤める方が労働者にとってはメリットがある環境となっていました。
しかし、現在の状況を考えると、リストラの可能性は昔に比べて高くなっていますし、海外のような成果主義を導入する企業が入ってきたことによって、年功序列のような収入体系は崩壊しつつあります。
うちの柴犬
社会人経験において1社しか知らないデメリット
これまでは当たり前だった「1つの会社から知らない」という事実には、どのようなリスクがあるのでしょうか?
仕事は自分の人生に与える影響は大きいので、ぜひこの機会に真剣に向き合ってみましょう。
- 年収が変わらないリスクがある
- 1つの経験しか積めない
- 自分は大丈夫だという感覚に陥ってしまう
- 転職したくても行動できなくなる
- 転職先が決まりづらくなる
- 固定観念が強くなる
1社しか知らないデメリット1:年収が変わらないリスクがある
これまでは年功序列で役職が上がり、給料が上がる仕組みとなっている企業が多くありました。
しかし、現在は長く会社に所属していても年収が上がらないこともあります。そ
のため、今の時代は会社に給料を上げてもらうことを期待するのではなく、自分で自分の収入を高めるための努力を行うことが必要でしょう。
1社しか知らないデメリット2:1つの経験しか積めない
1つの会社で積むことができる経験は、どうしても限定されてきてしまいます。
長年同じ業界に勤めていると、その業界でのスキルや経験はたくさん身につけることができますが、あまり長い時間そこだけにいるとその業界での常識にとらわれてしまい、限定的な考え方になってしまう方もいます。
そうすると、自分が他の業界に挑戦したいと思った時に思ったように行動できなくなってしまう場合もあるので、注意が必要です。
1社しか知らないデメリット3:自分は大丈夫だという感覚に陥ってしまう
1つの会社に長く勤めていると、周りで企業からリストラされた方がいたり会社が倒産して職を失ってしまったという話を聞いても、自分はそんな事態には陥らないという感覚に陥ってしまいがちです。
しかし、このコロナウイルスが蔓延している今、どれだけ大手企業であってもリストラや倒産というリスクはかなり高くなっています。
「終身雇用を維持するのは難しい」と言われている時代なので、いつ自分の身に職を失うという事態が訪れてもおかしくはありません。
そのため、自分が仕事を失うリスクをしっかりと理解して、危機感を持ち行動しておくことが必要でしょう。
1社しか知らないデメリット4:転職したくても行動できなくなる
人間は自分の環境を変えようとした時には、大きなストレスがかかります。
今の会社に思うところがあり辞めたいと思っても、なかなか転職をするエネルギーが出ずに行動できないという方が多くなります。
そのため、自分の環境を変えたいと思っても変えることができずに、現状で我慢し続けるという方が多くなる傾向にあります。
うちの柴犬
1社しか知らないデメリット5:転職先が決まりづらくなる
終身雇用の時代は、1つの業種や職種に関して特化している方に高い需要があると考えられていました。
しかし、終身雇用が崩壊しつつある今、企業はより経験豊富でさまざまな分野で高いスキルを持っている人材を欲するようになっています。
そのため、1つの企業に長く勤めて昇格していたとしても、いざ転職をしたいと思ったタイミングでなかなか転職先が見つからないという事態に陥る可能性もあります。
特に年齢が高くなればなるほど転職先が決まりづらくなってしまうので、リスクがあると言えます。
1社しか知らないデメリット6:固定観念が強くなる
1つの会社に長く勤めていると、毎日同じようなルーティンで同じ方と長い時間過ごすことになるので、固定概念が根強くなっています。
この固定概念が強くなっていけばいくほど、自分とは違う周りの意見がどんどん聞き入れられなくなってしまい、自分の視野が狭くなってしまいます。
そのような状態に陥ってしまうと、いざ仕事が急になくなってしまった時に対応できなくなってしまう可能性が高いでしょう。
また、その会社の固有概念が世の中では全く通用しないこともあります。
参照(Yahoo!知恵袋):卒業してからすぐに入った会社しか知らない人と話していると、だいたい『こいつ、何言ってるんだ?』が出てきます。
その会社の考え方しか知らないことで、気づかないうちに世の中的に取り残されてしまう可能性もありそうです。
1つの会社しか知らない方がこれからやるべきこと
では、現状1つの会社しか知らないという方は、今後どのような行動をとっていけばいいのでしょうか?具体的な対処方法についてご紹介していきます。
- 視野を広げてみる
- どんな人生を送りたいのかを考える
- いつでも転職できる準備をしておく
- 副業でスキルを磨く
1.視野を広げてみる
1つの会社しか知らない方は、自分が関わっている業種以外の仕事のことを詳しくは知らないという方が多いと思います。
しかし、世の中にはあまり知られていない仕事もたくさんあります。
今の仕事は自分に向いていると思って働いていたけれども、視野を広げて見てみるともっと向いている仕事や自分が興味を持って取り組める仕事がたくさん見つかる可能性があります。
そのため、まずは今の自分の仕事以外にどのような仕事があるのか、どのような理念で運営されている企業があるのかについて調べることで、自分の人生をより豊かにできる選択肢が広がるでしょう。
2.どんな人生を送りたいのかを考える
1つの会社にずっといる方は、毎日何となく今の仕事を行うことに慣れてしまっていて、忙しい毎日に追われ自分の人生について真剣に向き合う機会を損失している方が多いように思います。
ただ、仕事は人生の中で大きな時間を費やすものなので、自分がどのような人生を送りたいのかを考える機会を持つことが必要です。
転職を考える余地があるかもしれませんし、より自分がつけたいスキルを獲得しようと思うきっかけになることもあると思います。
そのため、まずは自分が描きたいビジョンを明確にしてみるといいでしょう。
3.いつでも転職できる準備をしておく
自分で転職しようと思わなくても、いつリストラに遭ったり会社が倒産するといった事態に見舞われて職を失ってしまうかは誰にも分かりません。
そのため、そのような事態になった時に焦らなくてもいいように、自分が転職する先があるのかや転職する時にはどのような市場だと受かる可能性が高いのか、しっかりと理解しておくことが必要となります。
すぐに転職をする予定がなくても、転職サイトに登録しておくことは重要でしょう。
DODAやマイナビジョブ20’sのような転職エージェントであれば、自分で転職できる先を探すことなく、担当のエージェントが自分に合った仕事を探してくれたり、自分のキャリアアップの相談にのってくれます。
今転職のビジョンが全く湧かないという方でもより具体的なイメージを作ることができます。
また、自分が転職したい業種や職種がある場合、そのような企業に就職するために今の自分に何が必要なのかをエージェントに尋ねることなども可能です。
いつでも転職できるように準備しておけば、いざという時でも安心してスムーズに行動できるでしょう。
4.副業でスキルを磨く
1つの企業にずっと所属するリスクを理解していても、やはり急に転職するのは不安だと感じる方もいると思います。
そのような方の場合、仕事終わりの時間や休みの日を活用して副業でスキルを磨いておけば、急にリストラに遭ったり会社が倒産した時でも、その後仕事を探す時に困らない状況を作り出すことができるでしょう。
いきなり副業として利益を出すことができなくても、手に職をつけていれば実務経験がない業種への転職が可能になることもあるので、自分の選択肢の幅を広げることができます。
実際にその副業で利益を出すことができれば、その分収入を増やして自分の自由な生活を確立することもできます。
自分がやりたいと思うことや今後需要が高い市場のスキルを磨けば、1つの企業に勤めていながらもより多様性のある働き方ができるでしょう。
今の時代1つの会社しか知らないのはリスクでもある
終身雇用制度が崩壊しつつあり多様性が重要視される現代では、1社しか知らないということは大きなリスクを伴います。
新卒から定年まで1つの企業で働きたいと思っていてもそれが実現できる可能性は低いので、いつ仕事がなくなってしまうか分からないということを頭に入れて行動する必要があります。
1社しか知らないと、次の転職先の選択肢が狭まってしまう可能性があります。
企業に勤めながらでも視野を広げる努力をしたり、よりキャリアアップのための転職も一つの手段です。