「広告代理店の仕事ってきついと言うけど、本当はどうなのか知りたい」
「広告代理店への転職を考えているけど、実際はどんな仕事をしていてどこが大変なのか知っておきたい」
こんなことを考えたことはありませんか?
私は新卒で入社する前にこのような疑問を抱えていました。
結論、広告代理店の仕事はきついです。
この記事では実際に広告代理店に勤務した経験がある私が、実体験を交えながら広告代理店の仕事がきつい理由を解説していきます。
今後、広告代理店に転職を考えている方にとってはリアルな現状をお伝えすることになるので、必ず参考になるはずです。
ぜひ、最後までお読みください!
- 広告代理店の仕事に関心がある方
- 広告代理店への転職を検討している方
- 広告代理店の仕事がきつい理由を知りたい方
- 新卒で広告代理店に入社し5年目で転職
- 転職後は事業会社の広告担当として、広告代理店との窓口を担当
目次
広告代理店の仕事内容とは?
広告代理店の仕事には大きく4つあります。
それぞれ、向き不向きがあり、求められるスキルも変わってきます。
まずは、広告代理店の主な仕事内容を解説していきます。
- 営業
- 企画、プランニング
- 分析
- クリエイティブ
広告代理店の主な仕事内容1:営業
新規の案件を受注する仕事です。
例えば、自社商品の認知や自社商品の購入を促すための施策を検討している企業に対してヒアリングを行い、課題解決に導く提案を行います。
また、広告代理店によっては既存営業との呼び方をする、既存広告主との窓口を担当する仕事もあります。
取引のある広告主との窓口や、より数字を伸ばすための提案などを行います。
広告代理店の主な仕事内容2:企画、プランニング
広告主の悩みを解決するための広告プランを企画します。
商品認知が課題であれば、認知が広がるような施策。目先の売上が課題であれば売上に直結するプランを企画します。
広告メニューや広告主のサービス内容、課題によって適切なプランは変わりますので、大変さもある反面、やりがいもある仕事です。
会社によっては、企画と営業を兼ねている会社もあります。
広告代理店の主な仕事内容3:分析
出稿した広告メニューに対して、数字の集計や分析を行う仕事です。
ネット広告の場合、数字を細かく集計することができるので、実施した広告の成果がどうだったのか、数字で判断することができます。
その数字を踏まえて分析を行い、仮説を立てて次の施策を考え、数字を改善していきます。
広告代理店の主な仕事内容4:クリエイティブ、制作
主にデザイン領域のお仕事で、一般的にはWEBデザイナーと呼ばれる方たちが担当するお仕事です。
雑誌に掲載するページのデザインや、ネット広告で配信するバナーや広告専用ページなど、広告主の課題を解決するためにクリエイティブの制作を行います。
これらの仕事は広告代理店によって体制が異なり、一人の担当者が営業と企画を兼任するケースもあれば、分業体制を敷いている会社もあります。
広告代理店の仕事がきつい理由12選
ここからは、実際に広告代理店の仕事がきつい理由を私の実体験を踏まえながら解説していきます。
- 担当する広告主が多い
- 様々な業界の広告主を担当する
- 残業が多い
- 休みが取りにくい
- 辞める人が多い
- 突発依頼が多い
- プレッシャーが多い
- 入稿規定が細かい
- どんどん新しくなる
- 誤字脱字などのミスも増えやすい
- 上下関係
- 飲み会が多い
一つずつ見ていきましょう。
広告代理店の仕事がきつい理由1:担当する広告主が多い
各広告代理店の方針にも左右されますが、基本的に一人が担当する広告主の数が多いです。
私がいた広告代理店は大手と言われるほどではありませんでしたが、最大で30社を担当していたこともあります。
会社によってはそれ以上に多く担当することもあるはずですし、それだけ多くの広告主を相手にするのできついのは事実です。
広告代理店の仕事がきつい理由2:様々な業界の広告主を担当する
やりがいや勉強になる部分も多いのですが、様々な業界の広告主を担当する事があるのが、広告代理店の仕事がきついと感じる一つの理由です。
当然ながら業界毎に状況は異なるので、一つ一つ調べていく必要があり、覚えることも多くなります。
広告代理店によっては、業界毎に担当を分けている会社もあります。
ただ、同じ業界でもECであればジャンルは異なりますし、旅行業界でもバスツアー、航空券、法人向けなど種類も様々なので、都度調べていく必要があることは変わりません。
広告代理店の仕事がきつい理由3:残業が多い
広告代理店は一般的に残業が多いです。
私が新卒で務めていた会社も定時で帰れることはほとんどなく、毎日21時近くまで仕事をしていました。
ですが、これは業界的には早い方だとも言われており、企業によっては毎日終電近くまで仕事をしているという環境もあります。
広告代理店の仕事がきつい理由4:休みが取りにくい
理由は業務量が多い為です。
有給休暇を取得できたとしてもその休み分の仕事が溜まってしまうので、休んだ後が今まで以上に辛くなります。
また、会社によっては有給休暇を取得しにくい社風の会社もあります。
事実、私が勤めていた会社では、有給休暇を悪と考え、申請した際には嫌味や、別のタイミングで指摘を受ける事もありました。
そういった職場で働いていると、有給休暇を使用するのを躊躇い、結果的に社員が有給休暇をほとんど使わず休みにくい雰囲気が作られてしまいます。
広告代理店の仕事がきつい理由5:辞める人が多い
残業が多くなり、休みも取りにくくなるので辞める人も多くなります。
そして、辞めた人の仕事は残っている人に割り振られるので、余計に仕事がきつくなります。
辞める前は自分がそれを実感している状況でもあるため、退職交渉では「残る人に迷惑をかけるのか?」という問答も中にはあるようです。
しかし、そういった問答も残っている社員に情報として知れ渡るため、余計に辞める人が増えます。
うちの柴犬
広告代理店の仕事がきつい理由6:突発依頼が多い
広告主側は広告業界の事情に詳しくないことも多いので、突発依頼も多くあります。
例えば、ネット広告の場合、広告メニューによっては媒体審査に時間がかかるものもありますが、広告主側はそういった事情は把握していません。
ですので、金曜日の夜に連絡が来て、「今すぐ掲載できますか?」などの依頼もあります。
また、広告主側の担当者が広告代理店経験者の場合、事情を熟知している分、すぐできる事できない事の判別ができるので、すぐできる事に関しては納期が短い依頼もあります。
その際に、広告代理店側の「他の仕事があるのでできません」という主張は、お金を頂く以上通用しないことも多いです。
広告代理店の仕事がきつい理由7:プレッシャーが多い
広告主は広告費用とは別にお金を用意し、広告代理店に依頼する形になるので数字へのプレッシャーも厳しいです。
広告代理店は極論、A社から発注がなくても、B社から発注を増やしてもらったり、新たにC社の案件を受注するなどして売上を維持したり、伸ばすことができます。
ただ、広告主側は自社の売上が伸びないと倒産してしまう為、当然数字も厳しく追いますので、広告代理店へのプレッシャーも強くなります。
また、社内においても、基本的には何かしらの売上目標を持つことが多いので、上司からのプレッシャーもあります。
当然とも言えますが、社内外問わずプレッシャーを受ける事になる点は、広告代理店の仕事がきついと感じる部分でもあります。
広告代理店の仕事がきつい理由8:入稿規定が細かい
広告メニューによっては入稿規定が違います。
Aのメニューでは使用できたサイズのバナーが、Bのメニューでは使用できないことも頻繁にあります。
このあたりを誤って広告主に案内してしまうと、いざ広告掲載をするための登録作業を行う時に追加でバナーが必要となり、広告主に怒られてしまうということもあります。
広告代理店の仕事がきつい理由9:どんどん新しくなる
広告メニューによって規定が変わることもありますし、新しいメニューが登場したり、既存の広告メニューでも仕組みが変わることも良くあります。
その都度覚えなおすことになるので、当然負担は増えます。
特にネット広告の場合一年経てば、全く状況が変わっていることもあるので、業務量が増えていく事もあります。
広告代理店の仕事がきつい理由10:誤字脱字などのミスも増えやすい
どんどん情報が新しくなるので、それだけミスも増えます。
クライアントに提出するにあたって作成したテキスト広告に誤字があり、そのまま誤字がある状態で広告が掲載されてしまう……などもあります。
もちろんあってはならないのですが、ミスが増えれば修正作業により時間が取られます。
新しいメニューや作業量が多い場合は、ミスをなくすために細かくチェックを行うことで業務量も増え、広告代理店の仕事はきついと感じることもあります。
広告代理店の仕事がきつい理由11:上下関係
広告代理店の社風にもよるのですが、良くも悪くも縦社会の文化が根強く残ることが多いです。
上司の言う事は絶対であり、上司の指示は断れないとの考えや、上司が仕事をしているのに部下が先に帰るのはおかしいという社風の会社もいまだにあります。
体育会系のような雰囲気が苦手な方にとっては、広告代理店はきついと感じる要因になりそうです。
広告代理店の仕事がきつい理由12:飲み会が多い
チームプレーを求める社風の広告代理店も多い為、コミュニケーションの場が、半ば強制的に作られます。その一例が飲み会です。
確かに普段の勤務中ではできない話や、飲み会の場だからこそ話せる点もありますが、飲み会が苦手な人にとっては苦痛でしかありません。
中には会社では自分より上の役職者に詰められる憂さ晴らしに、若手社員を飲みに誘って先輩風を吹かしたり、一発芸をさせるなどする上司もいます。
うちの柴犬
ここで挙げた理由により、広告代理店に勤めている人もより良い環境を求めて、辞めたいと考える人もいます。
広告代理店を辞めたいあなたへ。よくある理由9選と3つのやるべきことただし、広告代理店はそれ相当にやりがいやメリットがあるのも事実です。
例えば、「広告代理店の仕事がきつい理由2」で解説した、「様々な業界の広告主を担当する」は学ぶことも多いです。
一例として、旅行業界と転職業界では状況は異なりますが、それぞれ調査することで両方の知識を得ることができます。
広告運用においても、旅行業界では当たり前な施策が転職業界では導入されていない、斬新な施策だったということもあります。
また、様々な業界の知識を得ることで、自分自身の転職活動にも生かせます。
広告代理店でいろいろな業界の広告主を担当して、業界の知識を付けることで、自分に合った転職先を探すなども可能です。
広告代理店はキツそうだけど転職したい!
もし、広告代理店への転職を希望している方がいれば、転職エージェントを利用されるとより希望が叶う可能性が高まるはずです。
転職エージェントは自分の代わりに求人や、面接の日程調整などを行ってくれる転職サービスです。
転職エージェントにもいろいろなサービスがありますが、特にオススメなのがDODAです。
DODAは求人数が多く、事実私も2回目の転職活動をする際に利用し、転職先を見つけることができました。
私は広告代理店への転職は希望しませんでしたが、広告代理店の求人も紹介頂きましたし、私自身求人を探すにあたって、DODA内で多数の広告代理店の求人があることを確認しました。
登録は無料なので、実際に広告代理店の求人がどのぐらいあるのか、年収などの条件はどうかなどを把握する為に利用するのもオススメです。
広告代理店がきついのは本当
広告代理店の仕事がきついのは事実です。
ですが、それだけ得られるものも大きく、魅力があるとも言えます。
広告代理店に限らず、どの仕事でもきついのが普通です。
この記事では実体験をベースに広告代理店がきつい理由は書きましたが、
「どこも一緒なのでは?」
「むしろメリットにも感じる」
そういった感情があるようであれば、広告代理店への転職が、スキルアップに繋がるかもしれません!